沖縄、凄惨な集団暴行死。中学生5人逮捕&3人補導

中学2年の男子生徒に暴行を加え死なせたとして、沖縄県警は20日、いずれも同県うるま市立の同じ中学校に通う2年生で、14歳の男子生徒5人を傷害致死容疑で逮捕、刑事処分を科されない13歳の生徒3人を同容疑の非行事実で補導し、発表した。

うるま署の発表によると、少年ら8人は17日午後5時〜8時ごろ、同市具志川の空き地で、同市の中学2年生、米盛星斗(よねもり・ほしと)さん(14)の腹などに殴るなどの暴行を加え、翌午前3時ごろ、出血性ショックで死亡させた疑いが持たれている。調べに対し、8人はいずれも「間違いありません」と容疑を認め、「すみません」と話している少年もいると同署は説明している。

8人の中には米盛さんと同じクラスの少年や、仲のいい友人もいたという。米盛さんは放課後、少年らに呼び出されたらしい。

少年らは17日午後8時12分に「友達がけがをした」と119番通報した。救急隊員が到着した時には4人しか現場におらず、当初は県警に対し、空き地にあるプレハブ小屋の屋根から飛び降りた際に米盛さんが足を滑らせて転倒し、一緒に歩いて帰ろうとしたが約500メートル先のスーパー駐車場で歩けなくなり意識を失った、とうその説明をしていた。

実際には、意識を失った米盛さんを駐車場まで運び、状況の口裏合わせをしたという。

米盛さんは運ばれた病院で間もなく死亡したが、全身に不自然な打撲跡があったことから、県警は少年らから詳しい状況などを聴いていた。

発生当初は少年らの説明などから転落事故とみていたが、司法解剖の結果、内臓の損傷が激しく、背中などに打撲痕があることを確認した。さらに男子生徒が転落したとされるプレハブ小屋の高さが約2メートルで、地面も芝生だったことから、転落による死亡としては不自然な点が残るとして19日に鑑識活動を実施した。