追跡のコンビニ店員刺殺の元少年、無期懲役確定

元少年無期懲役確定へ=追跡のコンビニ店員刺殺−最高裁

大阪府寝屋川市のコンビニで2007年、万引きした少年を追跡したアルバイト店員が刺殺された事件で、強盗殺人罪などに問われた当時19歳の元少年(21)について、最高裁第2小法廷(竹内行夫裁判長)は11日付で、元少年側上告を棄却する決定をした。一、二審の無期懲役判決が確定する。

一審大阪地裁は「正義感に基づく行動に出た結果、人生のすべてを奪われた被害者の無念さは察するに余りある」と述べ、求刑通り無期懲役を言い渡した。二審大阪高裁も「少年時の犯行であることを考慮しても、量刑が重過ぎるとは言えない」と一審を支持した。

一、二審判決によると、元少年は07年10月、コンビニで缶ビールなど約6400円相当の商品を盗み、追い掛けてきた上内健司さん=当時(27)=をナイフで刺殺した。