福岡の中学校、DQN中学生&親、今年も暴れ放題。

DQN中学生&親、今年も暴れ放題。先生が注意しても注意しても無視→学校行事中止続発…福岡・田川郡の中学★2
荒れる田川郡の町立中学校、学校再生 道険しく

昨年度、問題行動を繰り返す生徒を個別指導する「サポート教室」を開設した田川郡内の町立中学校で、校則違反を厳しく監視するなど再生に向けた取り組みが続いている。しかし、一部生徒の非行はやまず、今年度も行事が中止に追い込まれるなどのトラブルが続発。関係者は効果的な解決策を見いだせないでいる。

9月1日の始業式。同校は生徒指導を強化しようと、始業前に生徒らの服装や髪形のチェックを始めたが、いきなりトラブルが起きた。

校門前に立った教職員やPTA役員らが、私服や茶髪で登校してきた男女5人に帰宅して出直すよう促したものの、うち3人の男子生徒が校内へ。他の生徒とともに居座って、教師らの注意を無視し続けた。このため始業式は中止になり、各クラスでの指導に切り替えられた。

同16日午後には、体育祭の練習が行われていたグラウンドで、男子生徒2人が自転車を乗り回して練習を妨害。さらに、他の生徒の傘を壊すなどしたため、学校側の通報で田川署のパトカーが出動する騒ぎとなった。

同校では昨年3月、生徒2人が校長室の備品を壊したとして県警に逮捕され、7月には、うち1人が教諭に暴力を振るったとして再び逮捕された。

この間の6月、町教委は学校近くの建物の一室を借りて、サポート教室を開設。授業妨害などを繰り返す生徒を通わせて、男性の指導員や校長経験者のボランティアが指導に当たった。

また、10月には、地域の力を借りて正常化を進めようと、ボランティアに生徒指導や学習支援に協力してもらう「学校支援地域本部」を設置。現在は地域住民ら約20人が生徒とともに部活動や野菜作りなどに取り組んでいる。

サポート教室には昨年度、2人の生徒が通い、生活態度が改善したことから、元の教室に戻った。今年度からサポート教室は校内に移り、これまで通う生徒はゼロの状態が続いているが、校内が落ち着きを取り戻す気配はうかがえない。

同校は昨年度、授業妨害を理由に生徒2人を出席停止措置にしたが、今年度は8月までに、教師に暴力を振るうなどした4人が出席停止になっている。校内では、ごみ箱が壊されたり、廊下にペンキがまかれたりするなどの悪質ないたずらに加え、生徒が教師に向かって暴言を吐く場面もよく見られるという。また、服装などを改善しようとしても、子どもを私服のまま車で学校に送ってくる保護者もいて、学校側は対応に苦慮している。

校長は「荒れた学校の再生には、地域の協力と指導への理解が欠かせない」と訴える。