NTT西、社員の「下請けの女性脅して性的暴行」事件で「社員のプライベート」と無責任発言→非難殺到

★“パワハラ”事件もKYで非難殺到NTT西日本−兵庫

・NTT西日本−兵庫の男性社員が下請け会社の女性社員に対し、「仕事の上ではおれは神」などと脅して性的暴行を加えた事件が波紋を広げている。同社が当初、一部メディアの取材に「社員のプライベートとはいえ…」などとコメントしたことから、会社としての責任を追及する声が上がっているのだ。

大阪府警東成署によると、今月16日に強制わいせつ致傷と監禁の疑いで送検されたNTT西日本−兵庫の課長代理、板倉大明容疑者(46)は、NTTのインターネット回線販売を担当。回線を利用するネットプロバイダー会社の営業担当だった被害女性(23)に対し、事件前から何度も関係を迫るような話をしていたという。


そして今年8月、女性を含めた同僚らと飲食後の夜、2人きりになったところで「仕事の上ではオレは神様や」「言うことを聞かんと契約を打ち切るで」などと迫り、タクシーでラブホテルに連れ込み、わいせつ行為に及んだ。女性はほぼ監禁状態で、腕などに全治10日のケガ。解放された翌日に被害届を出し、会社を辞めたという。

この内容が事実なら、社名をかさに着た重大なパワハラ&セクハラだ。ところが、NTT西日本−兵庫が事件発覚直後、一部メディアに発したコメントはこんな内容だった。

《社員のプライベートとはいえ、皆様をお騒がせして誠に申し訳ありません。今回の事件を重く受け止め、社員教育の徹底を図っていきたい》

多くの人が、この「プライベート」という言葉に違和感を覚えたようだ。ネット上の掲示板などでは同社を非難する書き込みが数千件を超え、同社や親会社のNTT西日本に対しても批判が殺到。「具体的な件数は把握していないが、相当数の抗議が寄せられている」(NTT西日本−兵庫総務部)という。

夕刊フジで〈会社をダメにした「あの一言」〉を連載中の危機管理の研究者、村上信夫氏は「容疑者はNTT西日本−兵庫の社員として犯行に及んでおり、まったくのプライベートではない。にもかかわらず、今回のコメントは『会社は悪くないけど、仕方なく謝っています』という本音が見え見え。会社として、不用意としか言いようがなく、批判は当然の結果」と厳しく指摘する。

夕刊フジの取材に対し、同社総務部は「もともと『プライベートな時間での−』とお伝えするつもりが、言葉足らずで誤解を招く結果となりました。多くの方に不快な思いをさせてしまったことを、心からおわび申し上げます」と陳謝。そのうえで「弊社の正式コメントは廣瀬雄二郎社長名にてホームページなどで発表しておりますので、そちらをごらんいただければ幸いです」と話している。