DQN少年3人、てタバコ・お菓子を山盛り強奪、車盗み50キロ逃避行

福岡県警田川署は29日までに、雑貨店で女性経営者(69)にかみそりを突きつけて脅し、菓子などを奪ったとして、恐喝などの疑いで、北九州市の中2の少年(13)、中1の少年(13)、小6の少年(11)の3人を児童相談所に通告した。

主犯格とみられる中2少年は、田川署の調べに「自由になりたかった」と話している。3人は26日午前11時25分ごろ、福岡県香春町の雑貨店で、女性経営者をかみそりで脅し、「金を出せ」と要求。女性は「そんなこと言うたらいかん! 出す金などない」と拒否したが、3人は、たばこやコーラ、スポーツドリンク、菓子など計二十数点、約六千数百円分の商品を奪い逃走したという。

3人は入所している児童相談所の授業の一環で訪れていた戸畑区内の図書館から、25日午後2時10分ごろ逃げだしたという。この日は小倉南区の公園で野宿。盗んだ自転車2台に分乗して南方向に逃げたという。その後、26日午前11時25分に香春町の雑貨店に現れ、恐喝を行って逃走。近くの山中に潜伏し、夜明けを待ったという。3人は一夜明けた27日、徒歩で福智町へ向かい、建設会社敷地内でキーがささったままだった軽乗用車(約50万円相当)を盗み、さらに逃走。「ゲームで運転したことがある」という中2少年の運転で、直方市の大型スーパーに向かったという。同日昼ごろ、中2少年から「(スーパーで)弁当をかっぱらってこい」と言われた中1少年が1人下車。万引できずにいる間に、2人とはぐれたという。

中1少年は27日午後0時4分、スーパーの公衆電話から「自分が昨日の事件の犯人だ」と110番し、駆け付けた警察官に補導された。逃走を続けた中2少年と小6少年は翌日の28日午前10時7分、直方市内の駐車場で車を物色していたところ、「不審者がいる」との通報で駆け付けた警察官に補導された。

田川署では26日の事件発生時、強盗事件として管内に緊急配備を敷き、ヘリコプターまで出動する騒ぎとなった。捜査関係者は「ドラマ並みの行動力はあるが、残念ながら善悪の判断ができていない。今後、良いことにその行動力を使ってほしい」としている。