42歳父親、娘(16歳女子高生)と交際中の無職38歳彼氏を刺殺

娘の交際相手刺殺で懲役12年求刑 裁判員裁判で結審

高校1年の娘と交際していた無職男性(当時38歳)を刺殺したとして、殺人罪に問われた植木町投刀塚(なたつか)、会社役員上野祐斎被告(43)の裁判員裁判の第2回公判が17日、熊本地裁であった。検察側は懲役12年を求刑、弁護側は懲役3年、

執行猶予5年の判決を求め、結審した。18日の評議を経て、19日午後に判決が言い渡される。

検察側は論告で、「殺傷能力の高い包丁で、腹部を狙い刺したことから殺意が認められ、犯行は悪質」と指摘。弁護側は「被害者ともみ合いになった際、身を守るために夢中で包丁を突き出した」と殺意を否定し、過剰防衛の成立を訴えた。

被告人質問では、弁護側が、逮捕当初は殺意を認めていたことについて尋ねた。上野被告は、「警察の取り調べの際、『人間は頭で考えて行動するので、考えずに行動には出ない』と言われたので、自分でもそうだろうと思い、(殺意を認める)供述をした」と答えた。

論告によると、上野被告は昨年9月8日、自宅を兼ねた会社事務所で、長洲町、無職洲崎昌司さんの腹部を包丁で突き刺し殺害した、としている。